中古車って実は目に見えるところは大抵なんとでもなってしまう。でも逆なんともならないのが目に見えないところなんです。
特に前オーナーの手入れがモロに出るエンジンはマジで要注意です。
今回は納車後実際に起きたエンジントラブルとそれに合わない為の注意点をご紹介します。
エンジンはもう〇んでいる
稀ですけど販売時なんともなかった車が、納車数か月でエンジンがキマってしまうことがありました。
ほんと稀です。頻繁にあったら中古車は怖くて買えませんね…。
で、大抵その場合、展示してある段階でエンジンが逝ってます…。
正確に言うとその車の前オーナーが不調で手放した車である可能性が非常に高い。
ではなぜそんな車が何食わぬ顔で展示されているか?
それはその車を引き取った業者がエンジン添加剤を注入してオークションに出してしまうんです。
バレなければ普通の車として落札されるでしょうし、不調が分かれば出品表に記載されるんで出品側に責任はなくなります。
タダ同然で引き取った車が通常の相場で売れれば儲かりますよね!?こうして普通の車を仕入れたと思ったお店ではいつも通り展示するんです。
この辺が中古車業界の闇かもしれないですね。
実際にあった話:エンジンオイル交換をしなかった人
以前僕が担当したお客さんで、エンジンが壊れた!と最寄りのディーラーに駆け込んだ人がいました。
そのお客さんは買ってから数年、特に連絡もなく乗っていたようでしたが…
実はそのことでクレームを付けようと考えていたらしいです。
でもディーラーで調べた結果、原因は
「エンジンオイルを交換しなかったことによる内部破損」
とのこと。
調べたらなんと、買ってから一度もエンジンオイルを交換していなかったことが判明し、こりゃ完全に自己責任ってことでディーラーから諭されてました。
なぜそのことを知ってるかというと、そのディーラーと仲が良かったんで僕に連絡が来たんですよ。
「なんかヤマオさんのお客さんらしいんですけど、クレーム付けようとしてましたよ」って。
怖っ!まじか!?ってなりますよね。
このように知識がないってだけで常識から外れる行動になるんで皆さんも気を付けてくださいね!
ちなみに信じられないけどオイル交換が必要って知らない人が今まで何人かいました。
僕が直接聞いただけで何人かいたんで、全体ではもっといると思います。
そりゃ数年間一度もオイル交換しなかったらどんなエンジンもキマるっつーの。
買う前絶対チェック!エンジンオイルのチェック方法3つ
見てもワカラン!って人がほとんどでしょうが、簡単なんで現車が目の前にあるんだったらやって損なしです。
1.記録を見る
エンジンオイルは交換しても正式な記録簿が出ないんですが、大抵伝票が発行されてるのでそれが残ってるか確認。もしくは〇Kmで交換したという記載があるステッカーが貼ってるのでそれを探してください。
その最後の交換した距離数と今の距離数を見ればどのくらい交換してないか分かりますよね。
2.オイルレベルゲージを見る
今回はエンジンオイルがどのくらい汚れてるのかを見ることではありません。
真新しいオイルじゃないことを確認するためです。
通常エンジン内部を回ればそれなりに汚れが付いて茶色い状態もしくは黒ずんだ状態です。しかし手放されたばかりの車が一切汚れていない琥珀色の状態だとしたら不思議ですね。
まさか前のオーナーが手放すからと記念にエンジンオイルを交換したのか?
過去に乗り換え前日に洗車をしてきたお客さんはいましたが、エンジンオイルを交換したというお客さんはいませんでした。
だとすると誰が何の為にオイル交換したのかが疑問です。
もし販売店の営業が「前オーナーの手入れが良い車なんですよ」なんて言ってたらソイツは相当適当なヤツですね。
3.エンジンをかける
これは当たり前にやると思いますが、ついでに二つチェックしちゃいましょう。
一つは異音チェック。
ガチャガチャとかカンカンとかの金属が打ち付けるような音がなければ大丈夫ですが、気になるようなら店員に聞いてみた方が良いですね。
もう一つは排気ガスチェック。
エンジンがダメになっていると大抵白煙が出ます。
エンジンが冷えてるとアイドリングが高くなるので、可能であれば多少落ち着くまでかけてもらいその時に排ガスをチェックして下さい。
白煙が出てないか、ちょっと焦げたような臭いはないかチェックして下さいね。
最後に
上記のチェックをしてもエンジンがダメになることはあります。機械である以上こればっかりは運が悪かったと思うしかありません。
ただ唯一対処法があるとしたら保証を付けること。それも有料のです。
車屋オリジナルの保証なんてあってないようなもの。今は保険会社が車の保証も売ってますのでぜひ加入しましょう。多少費用がかかってもそれだけでリスクを大きく減らせますからね。
ということでなるべくハズレ引かないように気を付けてくださいね!
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